年上のお姉さんの消失

 いいよね、年上のお姉さん。昨今の奥手な若者の男子にとっちゃ、会話とか、付き合いにおいてリードしてくれる女性というのは本当に頼りになって、話していると惚れてしまいそうになったりしたり。話題の『君の名は。』は僕も観に行ったのだけど、作品に出てくる奥寺先輩が本当に理想的なお姉さんって感じで、劇中の中ではいちばん好きになったキャラクターだった。

 そんな年上のお姉さんだけれど、彼女たちは少しずつ存在数が減っていく(二次元、三次元に関わらず)。というのも、僕らが年を食っていくからだ。

 「年上のお姉さん」の条件ってなんだろう。まあ、字面からそのまま意味を取れば、

①年上であること

②お姉さんであること

①はそのままの意味として、②の「お姉さん」ってなんだろう。年上の女性はみんなお姉さんと考えてよいものか? 条件は? ちょっと考えればすぐ答えは出る。それ即ち、美人であること。重ねて言えば、好みであることだと思う(顔立ち、性格含めてね)。だから、もうちょっと正確に言えば「年上のお姉さん」ではなくて「年上のタイプなお姉さん」ってことになるんだけど、まあそれは置いといて。

 僕はいま20歳だ。だから、もう20歳以下の女性は当てはまらない。そして、タイプな人ってのは、人それぞれ好みがあるから主観的に判断されるものだと思うけど、僕の場合、どんなに美人で可愛くてタイプな人でも30台中盤あたりからはお姉さんとは呼べないと思う。だから、僕にとって「年上のお姉さん」の定義は20~35歳くらいのタイプな女性ってことになる。

 まあ、これだけ聞くと別に少なくないように感じる。でも、昔の自分を思い返してみると、空しさを感じるなあ。

 小さい頃、周りにいた女性は皆お姉さんだった。若い10代の女の子も、あの時はちょっと大人っぽいお姉さんだった。町で見かける女の子、お店のバイトの女の子、彼女たちみんなが年上だったあの頃って、なんとも言えぬ安心感があった気がする。言葉にしづらい。

 いまの僕は20歳。来年には21歳。22歳。1年経つごとに1つ歳を取るわけだけど、そうすると、いつか「年上のお姉さん」は消えていなくなってしまう。10代のうちに「年上のお姉さん」に可愛がられるという夢は叶わなかったけれど、20代に踏み入れたいま、焦りを持って「年上のお姉さん」と色々なお付き合いをしていくように努力すべきなのだろうか。

 

  近頃は年下に母性とかお姉さん気質を求めるヲタクがいるって聞くけれど、その気持ちはすごくわかる。